ヒット商品を生み出すには、「誰」が顧客なのかを具体的する必要があり、そのためにはターゲットの絞り方を知っておく必要があります。ターゲット設定の意義や絞りこみ方法などをご覧ください。
個人の起業で初期投資とリスクをできるだけ抑えたいなら、ターゲットはある程度絞り込んで、誰にでもわかりやすく設定しておくのが賢明です。
商品・サービスによってケースバイケースではありますが、例えば男性用と女性用とが明確に分かれる商品の場合は、「最初から両方にアプローチする」のと、「いずれか一方からスタートする」のと、どちらが始めやすいかをイメージしてみてください。
ターゲットを具体的にしておけば、ブランディングや商品企画、マーケティングなど様々な面で方向性を絞り込んでいくことができます。これは、「誰」を相手にするビジネスなのかがはっきりとするから。顧客イメージが漫然としているより、しっかりイメージできている方がコミュニケーションもうまくいくというものです。
性別や年齢などによって絞り込んでいくことで、一定条件にマッチするグループとなります。性別と年齢だけではターゲットが広すぎるともいえますが、単純に設定条件を細かくすればいいというわけでもありません。条件を増やせば増やすほど、ターゲットの母数は小さくなり、潜在顧客の絶対数を自ら減らしてしまうわけです。
そこで、考えたいのがベルソナもしくはコアターゲットと呼ばれるもの。これは、想定する顧客層の中でも理想に近い人物像を意味します。架空のある人物を詳細にイメージして、顧客とするわけです。
ターゲット設定で属性といわれるものは2つに分けられます。年齢や性別など統計情報にも利用される基本情報ともいえるものと、価値観やライフスタイルなどのメンタルに関連するものです。
基本情報はできるだけ競合とのバッティングを避けたいもの。特に大企業とカブってしまうようなターゲット設定だと、スタートラインに立つことすら難しいといわざるを得ません。ターゲット設定をするのは、競合の少ない層を見つけるという意味合いもあり、いわゆるニッチ層を見つけることにも繋がります。
商品やサービスの購入には、その人のメンタルが大いに影響します。同じような商品なら1円でも安い商品を買う人もいれば、自分の志向に合う特定のブランドやショップでしか買わないという人もいます。
また、その人が困っていることや欲しいと思っているものなど、内在するニーズもターゲット設定における重要なポイント。例えば、「日常的な家事の中で多くの主婦が困っていること」を解決する商品なら、大きな潜在需要が見込めます。ただし、基本情報レベルのターゲットはかなり大規模で、100円ショップを筆頭に競合もひしめいているのが実状。この場合、ニッチな部分に着目して具体的な商品に落とし込む、アイディアと工夫が不可欠です。
事業を立ち上げ、継続的な成功を手にするためには、目的にあった起業ノウハウや、スキルを習得することが重要です。ここでは必要なノウハウ~実践支援までを教えてくれる起業塾を目的別にご紹介します。
※Google検索にて、「起業塾」の上位30社の中から、「フリーランス」「社会人」「学生」に対応したカリキュラムを持つ起業塾において、それぞれのひとり起業の実績が公式サイトに掲載されている3社(2022年2月17日時点)。