決算期になると、事業所では決算に必要な資料の作成に追われます。なかでも重要なのが「損益計算書」です。ここでは、損益計算書の作り方を解説します。
損益計算書を作るには、決算整理仕訳を行って総勘定元帳に転記し、試算表で確認するという作業が必要です。この作業を実施後、損益計算書を作成することになります。
決算整理仕訳とは、年度内に行った仕訳の確認や調整をする作業です。例えば、入金や支払いが来期の項目がないかといった確認や、減価償却費の計上などをしながら、帳簿を修正していく作業になります。
この作業では、各勘定科目が発生したタイミングや新しく作成した勘定科目を確認しながら仕訳していくと、スムーズに進められます。
決算整理仕訳した各勘定科目を、複式簿記の主要簿である総勘定元帳に転記します。勘定科目、金額、日付を確認しながら転記するだけの作業ですから難しくはありませんが、数字を間違えて転記するなどミスの発生しやすい作業でもあります。一つのミスが、決算業務に大きな影響を与えることもありますから、慎重に進めましょう。
試算表とは、総勘定元帳への転記ミスや記入漏れの有無を確認するために作成する資料です。試算表には3種類あり、各勘定科目の借方・貸方の合計額が一致しているかを確認する「合計試算表」、各勘定科目の残高を集計した「残高試算表」、これらの合計と残高を合わせた「合計残高試算表」から構成されます。
最後に作成する合計残高試算表は、すべての勘定科目の合計と残高を網羅した資料ですから、作成に時間を要すことが注意点です。
試算表が完成したら、いよいよ損益計算書を作成します。
基本的には、総勘定元帳や合計残高試算表などの資料をベースに、売上高、売上原価、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益といった項目の数値を埋めていきます。
帳簿の勘定科目では「売上」が、損益計算書では「売上高」と表記するなど、勘定科目に違いがありますから、注意しながら作成を進めていきましょう。
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